【コロナに負けるな!】歴史からみた疫病と日本人

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疫病と日本人

こんにちは、むねキングです。

毎日ニュースで病気の話題ばかりですね!
恥ずかしながら、つい数年前までは私も「もらえる物はなんでももらう」ということで毎年インフルエンザにかかってました。

しかし、ここ数年「手洗い」と「うがい」をすることで、まったく風邪をひかなくなりました。

今回は特別編で中津とはまったく関係ないのですが、古事記と日本書紀からエピソードをいただいて「手洗いと日本人」について考えてみたいと思います。

ちょっと黄泉の国に行ってきた話 (古事記より)

古事記という神話で、妻「イザナミ」を亡くした「イザナギ」が妻をあの世から連れ戻すために「黄泉の国」にむかいます。

すんなりと妻を探し出したイザナギでしたがイザナミは扉の向こうにいて会ってくれません。
「帰ってまた一緒に国創り(子作り)をしよう」
と扉越しに話しかけると、

「黄泉の国の神に相談するので、それまではけっして扉を開けて見てはいけません」
とイザナミは言います。

「閲覧注意」や「グロ注意」見るなと言われると見たくなり、また見て後悔するのが「男子」という生き物です。
やっぱりイザナギは扉を開けて見てしまいます。

そこには腐乱したイザナミの姿がありました。
その姿を見てイザナギは逃げ出します。
いつの時代も逃げるは恥だが役に立つようです。

恥をかかされたイザナミはヨモツシコメを引き連れてイザナギを追っかけます。
そこでイザナギは様々なアイテムを駆使して、イザナミ達の追撃をふりきります。
(スパーマリオブラザーズのような横スクロールのファミコン画面を想像するとよいでしょう)

そしてイザナギは大きな岩で道を塞ぎます。
夫婦は岩をはさんで永遠の決別をするのです。

黄泉の国から地上に戻ってきたイザナギは黄泉の国の穢れ(ケガレ)を落とすために禊(みそぎ)を行います。
衣服を脱ぎ、水の中に身を沈め身を清めます。
そして最後に顔を洗うとアマテラスをはじめとした神が三柱(神様は”人”ではなく”柱”と数えます)誕生しました。

以上が古事記にある神話をざっくりと説明しました。
古事記はツッコミどころ満載の話が多いので面白いですよ、興味の出たかたはぜひ読んでみて下さい。

今回このエピソードで注目すべき点は、イザナギが黄泉の国の穢れを清めるために禊を行うために”水”で身を清めたところにあります。
きれいな水で身体を洗うことが何か悪いものから身を守るために有効なことを昔から知っていたということです。

よくわからないが祟られた話

さて次のエピソードは時は今からさかのぼること、1,700年前の崇神天皇(すじんてんのう)の時代のお話です。
大和の国に麻疹(はしか)とも天然痘ともいわれる謎の病気が流行ります。

崇神天皇は和風諡号(生前の事績の評価に基づく名前、もっとひらたく説明すると死後送られるグレートな名前)を「はつくにしらすすめらみこと」といい、初めて国を治めた天皇といわれています。

さて日本書紀によると、ある夜に天皇の夢に大物主(オオモノヌシ)という神が現れ

「今回の疫病は自分の仕業である。自分の子孫である大田田根子(おおたたねこ)を探し出し、その物の手によって自分を祀れば疫病はおさまるだろう」

と告げました。

さっそく天皇は大田田根子を見つけ出しました。
奈良の三輪山に彼を祭主として大物主を祀ったところ、疫病はおさまったということです。

現代のモンスタークレーマーもかすむくらいの要求ですが、そこまでこじらせてしまった、いきさつはよくわかりません。
しかし、とばっちりを受けた人民にとってはなんとも迷惑な話です。

その大物主を祀った場所が奈良の三輪山にある日本最古の神社ともいわれる「大神神社(おおみわじんじゃ)」です。

大神神社(おおみわじんじゃ)

この「大神神社」ですが日本最古の神社といわれるだけあって、全国有数のパワースポットとしても有名です。

2019年11月に行ってきました。
そして大神神社の御神体でもある三輪山に登拝(ここでは登山と言わない)しました。
そこで「神様」の存在を確かに感じることができました。

「三輪山で起こったことは語ってはならない」と言われているので、詳しくは話す事はできませんが、霊感が限りなくゼロに近い自分ですらなにか感じるものがありました。
興味のあるかたは是非「登拝」してみて下さい。

結局「手洗い」と「うがい」は大事だね!

日本は歴史上何回も疫病による危機がありました。
全国各地の神社やそのお祭りには「疫病退散」を願ったものがたくさんあります。(京都の祇園祭とか)

神社でお参りする前に手水舎(ちょうずや)で手を洗って口をすすぐのも、病気の予防のための「手洗い」と「うがい」のなごりなのかもしれません。

ちょうどこの文章を書いているときにGoogleのロゴが「センメルヴェイス」に変わっていました。

「センメルヴェイス」とは、19世紀のお医者さんです。
「細菌」というものがよく解ってない時代に「どうやら医者の手に何か悪いものが付いているので、患者を触るまえに手をよく洗おう」と言い出した人です。
当時の西洋人にはまったく理解されませんでした。

しかし、日本では古来からの疫病の経験で「なにか悪いものは、水に流そう」と理解していたのではないでしょうか。

病気の予防は「手洗い」と「うがい」をこまめに行うことが大事ということを歴史からも学ぶことができます。

歴史には諸説あり、今回ブログに載せたものとは違う解釈の仕方もあります。

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この記事を書いた人

めざすは中津のインディージョーンズ!
歴史大好き野郎のむねキングです
邪馬台国は中津にあった説を提唱
「山国英彦山探検隊」の一員で英彦山のことを研究中

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